交通事故で入院した息子が、退屈で欲求不満の日々のなかで母に身体的なケアを求めるようになる。最初は戸惑いながらも応じた母の行動が習慣化し、息子の中で母親という立場が女として意識される変化。限定的な病院というロケーションで、見舞いのたびに繰り返される接近。中山ふみかは母としての包容力と女としての肉感を両立させ、葛藤から受け入れへと移ろう心情を表情と仕草で表現している。119分の収録時間を通じた段階的な関係の変化が見どころ。
編集部おすすめポイント・見どころ
- 病院という限定的な舞台で、見舞いの時間がやがて二人きりの密接な時間へと変わっていくシチュエーション
- 中山ふみかが母としての葛藤から女としての自覚まで、心情の変化を繊細に演じ分ける存在感
- 段階的に深まる関係のなかで、求める側と応じる側の力関係や心理の揺らぎが丁寧に描かれる展開
