兄の就職、弟の進学、父の単身赴任と家族の変化が一度に訪れた。かつての賑わいが失せた実家で、母親・紗枝は虚無感に包まれていく。そんな母の姿に息子・健二は複雑な感情を抱く。兄弟への劣等感と虚しさから、母親の関心を自分だけに向けさせようとする執着。静かになった家の中で、二人の距離は次第に縮まり、禁断の関係が深まっていく。158分という長尺で、感情と身体が絡み合う過程を丹念に描く作品。
編集部おすすめポイント・見どころ
- 兄弟たちが巣立った後、母と息子だけになった実家というシチュエーション
- 喪失感と寂寥感に支配された家の中で進行する親密な関係の変化
- 158分の長尺で、感情の揺らぎから肉体関係への移行まで緩やかに展開
